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それから

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「どうでもいい力(りょく)」

雑記

地元(田舎)で行われた祖父の通夜や葬儀には、様々な人が訪れた。
まあ予想はしていたことだけれど、以下のことを異口同音に聞かれた。

「仕事は何をしているの?」
「何歳になったの?」
「結婚はまだ?」→「(私)まだなんですよ」→微妙な顔
「いい人はいるの?」→「(私)いないです」→「そりゃおかしいわね」
「地元には戻ってくるの?」

話のネタに聞いているだけなんだとわかっていても、煩わしいものである。
特に二十代後半になったので、「結婚はまだ?」という言葉が気にしないようにしようとしても心につららのごとく突き刺さる。微妙なお年頃なんだよ、察してくれよ。

なんてことを父に愚痴っていたら、「俺はそういうの、どうでもいいから他人に聞かないなあ」とあっさり言われた。
私の家族はどちらかというと他人についてあれこれ詮索しないというか、上記のような質問を他人に深くしない種族である。
そうだ、これに名前をつけるとしたら、そうだな「どうでもいい力(りょく)」といったところか。
「どうでもいい力」が高い家族の元で育ったので、上記のような質問をしつこくしてくる人とは滅法気が合わない。しかし、上記のような質問をしつこくしてくる「どうでもいい力」が低い人たちというのは一定数いる。私なんかはそんな人を見ると「暇かよ」と心の中で突っ込みを入れることで煩わしさを紛らわしているのだがみんなどうしてるんですかね。

私が思う素敵な人っていうのは、「どうでもいい」と思う心を適度に持っている人だ。
それは「人に対して無関心」というのとは違う。適度な距離を保っているのともちょっと違う。
本当に、純粋に、「相手と付き合う上で必要のない情報を『どうでもいい』と思っている」ということだ。
相手の年齢や独身・既婚であるかどうかによって付き合い方を変えない。
そういう人を、私は美しいと思うし、自分が「どうでもいい」と思うことと相手が「どうでもいい」と思うことが似通っていたら尚うれしいと思う。

相手の年齢や独身・既婚であるかどうかといった、わかりやすい情報じゃなくて、もっとわかりにくい情報を愛することを楽しんでいけたらな、と思う。
(たとえば、「この人はマンゴーアレルギーだから私がマンゴーチューハイに注意してあげなくては」とか、「この人はビートルズで言ったらポール派だからジョージ派の私はいかにジョージが素晴らしいかネタを用意しておこう」とか。そういう方が楽しくないですか? だめ?)

「どうでもいい力」が低い人からしたら、反論が来そうな考え方ですが、私はそうありたいと思ってるし、それで煩わしい人間関係が少し穏やかなものになるんじゃないかって密かに信じてます。
とはいえ、「どうでもいい力」とか言ってるお前が一番「どうでもいい力」低いよ、と言われたら返す言葉ないんだけど。ああ。