それから

ちょいと読んでかない?

2019-01-01から1年間の記事一覧

バンドが解散するということ

あなたには、解散して欲しくなかったバンドはあるだろうか? 2019年が終ろうとしている。 無性に何か文章を書きたくなって、きっとこれが今年書く最後のブログになるだろうから(と言うほど更新なんてしていないけど)、何を書こうかなと考えた時に、そう言…

大人も悩みながら生きていく――「大人は泣かないと思っていた」

大人は泣かないと思っていた作者:寺地 はるな出版社/メーカー: 集英社発売日: 2018/07/26メディア: 単行本主人公は同年代・独身、舞台は私自身の地元九州の田舎町がモチーフということもあって非常に刺さりました。 この物語の舞台になっている架空の町「耳…

絶望からの脱出(オナラで)――「スイス・アーミーマン」

スイス・アーミー・マン(字幕版)発売日: 2018/02/21メディア: Prime Video あらすじ(「ぴあ映画生活」より引用) 海で遭難して無人島へ流れ着いたハンクは、いくら待っても救助が来ず、絶望の淵に立たされていた。自ら命を絶とうとしたそのとき、彼は海岸で…

究極の不潔な恋愛映画――「彼女がその名を知らない鳥たち」

彼女がその名を知らない鳥たち発売日: 2018/04/25メディア: Prime Video あらすじ(「ぴあ映画生活」より引用) 8年前に別れた男・黒崎を忘れられない十和子は、15歳年上の貧相な男・陣治の稼ぎで働くこともなく生きていた。ある日、黒崎を思い出させる妻子…

私が信じているもの――「沈黙-サイレンス-」

沈黙 -サイレンス-(字幕版)発売日: 2017/07/12メディア: Prime Video あらすじ(「ぴあ映画生活」より引用) 17世紀、江戸初期。日本で捕えられ棄教したとされる宣教師フェレイラを追い、激しいキリシタン弾圧下の長崎に潜入したロドリゴとガルペ。彼らは日…

令和のはじまりに寄せて

長い休みは嫌いだ。普段から外出が好きで、活動的な人にとっては嬉しいのかもしれないが、抑うつ気味で、ここのところ休日になると寝たきりになってしまう自分にとっては、起き上がれない自分の体と心を仕事という強制イベントで紛らわすこともできず自己嫌…

自分より年下のミュージシャンの音楽を聴くということ

つい最近、職場で同僚と最近聴いている音楽の話をした。偶然にも、お互い聴いていたのがわりと若いアーティストだった。最近の若い人、良いよね。そんな風に言い合っていると、同僚がこう呟いた。「自分より若いミュージシャンの音楽聴くのに抵抗があったけ…

無理ゲーなんだよな。

ここのところ体調が悪い。 ここで言う「体調が悪い」というのは、体が鉛のように重くてだるくて何もする気が起きないことを指す。 まあ、はっきり言ってしまうと、うつ病の症状だ。うつ病というと、経験がない人は精神的な不調を思い浮かべるだろうけど、実…

見知らぬ町と雪の降る音

とても、ご無沙汰しております。* * *年末に新幹線で九州の実家に帰った。首都圏から九州に帰るのに、新幹線で行く、と言うと、「えっ、なんで飛行機に乗らないの? 時間かかるじゃん」と驚かれることが多いけれど、私は新幹線の窓から眺める見知らぬ町(…