足りているもの
4月14日は両親の結婚記念日だった。LINEで母におめでとうを伝えると、「忘れてた!」とひと言。43回目ともなるとそんなものなのかもしれない。その後に続いたのは、
「43年、長いよね。お父さんの懐の大きさのおかげです」
とのこと。そう言える関係に改めて両親の出逢いの奇跡を思った。
ちょうど最近、Tani Yuukiの「W / X / Y」をよく聴いていたので、まるでこの曲の中のカップルの未来が両親のように感じられて心が和んだ。
ただ、こんな風に長い間大きな軋轢もなく人と人がひとつ屋根の下寄り添って暮らせるなんてのは本当に幸福なことだと思う。特に父は地元に帰ってきてから職を転々とした時期もあり、決して裕福な家庭とは言い辛い頃もあっただけに、それでも母がいつでも父を尊重し続けてきたのはすごいことだと思う。自分にそれができるかと問うたら正直わからない。両親を見ているとソウルメイトというものの存在を感じてしまう。
うつ病でいまだにふらふらしている自分だが、両親には本当に恵まれたと思う。足りないものを数えるのは今はやめて、足りているものを数えたいと感じた。
43回目の結婚記念日おめでとう。