それから

ちょいと読んでかない?

自己評価と他者評価

 散歩をした。片道2kmの往復4km。近所の桜並木の幅の広い遊歩道だ。桜はもう緑の葉に姿を変えてしまっていて、嗚呼、今年もまたお花見できなかったな、と思いながら、歩を進める。面白かったのは、樹木の葉は青々とした緑なのに、コンクリートの道には無数の薄ピンクの花びらが点々としていることだった。時のうつろいというものがひとつの形となってそこに表れていた。
 シェア畑から不格好なかかしがこちらを見て笑っていた。ベビーカーを押した幸せそうな家族三人連れ、マラソン大会に出場していそうな本格的なランニングウェアを着たランナー、ウォーキングを楽しむ老夫婦、そういった人たちに紛れて、じんわりと額に汗をかきながら目的地のない散歩をする。日焼け止め? そんなの知らん。

一昨日、精神科のカウンセリングを受けた。
「自己評価と他者評価のバランスをよくした方が良いですね」と言われた。
 先生曰く、私は自分が作り上げた幻想の「他者評価」に囚われているらしい。そして、「できている」ことよりも「できていない」ことばかりに目を向けていて、「できている」ことを帳消しにしてしまっているのだと。

 そうだと思う。常に「普通でありたい」「頑張って人並み」というのが頭にこびりついている自分は、「本当の」他者の評価に目を向けることを疎かにしてきたのだろう。他人に褒められてきたこともたくさんあるのに。

 先生からは、「できていること」を紙に書き出してみるといいですよ、とも言われた。これからはこの気づきを習慣化していくことが必要だ。思考の癖というのは、なかなか治らないとは思うけれど、意識して変えていこう。

 散歩から帰ってきて手洗いうがいをし、好きなブログを読んでまたブログを書いた。今はそれでいいかな、と思うことにしている。